韋駄天ワークス

#1
監督:浜名孝行


連載1/4(7月15日 UP)
連載2/4(7月22日 UP)
連載3/4(8月9日 UP)
連載4/4(8月22日 UP)
浜名孝行 5歳ごろ
浜名孝行、5歳ごろ。ウルトラマンに熱中!


−それでは次に、『韋駄天翔』についてお聞きします。はじめてお話があったのはいつごろですか?

今から1年位前、『テニスの王子様』の映画を作ることが決まって、テレビシリーズも終わるって話が出ていたころですね。

−『韋駄天翔』の第一印象は?

子供向けのアニメがやりたかったんで、素直に「やりたいな。面白そうだな」って思いましたね。絵としては、『コミックボンボン』で連載されているマンガの絵は好みなんですよ。だから、抵抗なく入れました。ストーリーも自由がきいたので楽しみでしたね。

−制作時間に余裕はありましたか?

『テニス』のテレビと映画が重なってたんで、忙しくなる前にどれだけ仕込めるか、という感じでした。

−バトルシーンの3Dは大変?

『テニス』の時もちょこっとやってましたけど、全然作り方が違うんで、もうはじめての経験というか。でも出来上がってみて、思ったより良かったという感じがありました。動いてみるまでは心配もあったし、試行錯誤もしましたけど。

−ひとつひとつ解決して。

みんな、「面白くしよう!」っていうのは合致してるんですけど、やりたいことが手探りだったので、1本作るまでは見えなかったこともありました。今でも完ペキではないですけど、軌道に乗せて、作り続けていく勝算ができたので安心しました。

−大変そうですね。

でも、それがアニメ作りの楽しさですね。関わる人によって、全然違うモノになるんですよ。そういう意味では、今回の『韋駄天』のスタッフはやりやすいかな。何かお願いしても「今ノリノリで作ってるからいいよ!」って言ってくれたりして嬉しいですね。

−愛ですね!

うん、気持ちの問題。僕も仕事で関わってるわけですけど、やっぱり愛情があるんですよ。でも自分の愛情だけじゃなくて、周りにも愛情のあるスタッフがいっぱい集まると、また更に作品に対して愛情を注ぎこめるんですよ。

−いつ頃から愛情は芽生えたんですか?

ようやくですね。やっと僕の中で『韋駄天』が日常と同化してきてるんですよ。最初の頃は、365日『テニス』の生活だったけど、今は心置きなく『韋駄天』ですね。

−アニメ『韋駄天翔』の見所は?

主人公のバトルがカッコイイというのが一番の見所だと思うんですけど、そこに至るまでの段階も見てほしいです。おちゃらけてたり、シリアスだったり、色んなストーリーがあるので楽しみにしてください。

−共感できるキャラクターは?

ホースケですかね。僕はもう大人なんで、リアルに子供にはなれないじゃないですか。

−冒険している子供たちを見守っている感じ?

そうそう。「MTBに熱いぜ!」って翔ほどの気持ちにはなれないけど、童心に返って、昔からある想いとか、はじめて自転車に乗ったときの感動がシンクロすることはありますね。

−本物の子供たちにはどう見てほしいですか?

『ダッシュセット』してほしい!毎日友達と『韋駄天バトル』してほしいですね。あ、危なくないところで、危険なバトルはしないでね。『韋駄天』は夢のある作品だと思うんですよ。現実の世界では、屋根をピョンピョン跳んだりはできないけど、気持ちとしては翔とか獅堂と一緒になれると思うんで、楽しんでほしいです。



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